明石商(兵庫)の中森俊介投手、来田涼斗外野手(ともに3年)が、10日にもプロ志望届を提出することが9日、関係者への取材で分かった。両者ともこれまでは進路について、大学進学や社会人野球も選択肢に入れていたが、高卒からプロ入りを目指す道を選んだ。

ともに1年春から公式戦に出場し、チームの主力として活躍。3年春のセンバツは中止となったが、1年夏から4季連続で甲子園に出場。中森は19年夏の甲子園で、2年生ながら151キロをマークし、世代屈指の右腕となった。今夏の甲子園交流試合では、桐生第一(群馬)と対戦し、9回5安打9奪三振で最速150キロを計測し、2失点完投勝利。変化球もキレがあり、制球も安定。完成度が高く、ドラフト上位候補に挙がっている。

来田は、高校通算34本塁打の左の強打者。2年時のセンバツ準々決勝の智弁和歌山戦では、史上初となる先頭打者&サヨナラ弾の偉業を成し遂げ、一躍注目された。今夏の交流試合では、内野安打1本のみで力を発揮できなかったが、主将としてもチームをけん引。50メートル5秒9の脚力も光る。

NPB12球団が視察しており、複数の球団が2人を「高校生トップクラス」と高く評価している。

◆中森俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日生まれ、兵庫・丹波篠山市出身。福住小2年時に多紀野球少年団で始め、篠山東中では軟式野球部、中3夏に三田ボーイズに所属。明石商では1年春からベンチ入り。182センチ、83キロ。右投げ左打ち。

◆来田涼斗(きた・りょうと)2002年(平14)10月16日生まれ、兵庫県神戸市出身。有瀬小では明舞ネオボーイズに所属し、小学6年生の時にオリックスジュニアに選出された。長坂中ではヤング神戸ドラゴンズでプレー。明石商では1年春からベンチ入りし、19年の春夏連続4強入りに貢献した。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。