山本学園が山形東を2-1で制し、2年ぶりの県大会出場を決めた。エース左腕・菅井信也(2年)が2安打1失点完投し、5者連続を含む毎回の15三振を奪った。また、19日開幕の県大会出場校が決定し、組み合わせが発表された。

3回までに5四死球と制球が安定しなかった菅井。3回2死三塁のピンチは三振で切り抜けたが、志藤達哉監督(57)は「投げる時に上下のタイミングがずれていた」と、クイック投法を指示。助言を受けたエースは、4回を3者連続三振で調子を上げると、以降の5回を1安打2四球1失点にまとめ、最後は見逃し三振で締めた。

今夏は2回戦敗退。新チーム移行後、7月下旬の豪雨で河川敷にあるグラウンドが被災した。道具類は高台や室内練習場などに避難できたが、一部の設備などが浸水。約2週間はグラウンドでの練習ができなかった。志藤監督は「練習ができず、仕上がりは遅れている」。それでも菅井は県大会に向けて「ボールが高めに抜ける課題を修正して、周りに声をかけながら投げたい」と頼もしい。13年秋、東北大会に2度目の出場。苦難に負けず、1勝ずつ高みを目指していく。【相沢孔志】