元プロ対決は元阪神投手の古溝克之監督(56)率いる函館大有斗に軍配が上がった。元日本ハム投手の有倉雅史監督(53)が指揮する今夏の独自大会南北海道準優勝の札幌国際情報を延長11回の末に6-4で下した。

1998年には阪神でチームメートだった両指揮官は監督として雌雄を決した。函館大有斗は0-4の9回、土壇場で5長短打で同点に追い付くと、延長11回2死三塁で6番竹田翔太郎一塁手(2年)がバックスクリーン左に2試合連続となる豪快な2点本塁打を放ち勝ち越した。投げては5回途中から2番手で登板した1年生右腕、石岡流音が6回2/3を5安打1失点に食い止め勝利を呼び込んだ。

昨秋就任で道大会初采配で白星を挙げた4日遠軽戦に続き2勝目を挙げた古溝監督は「僕の記憶では(現役時代の)25年ぶりかな、円山球場は。横浜戦で来て負けて以来だと思うんですが。相手が有倉監督。意識しなかったといったらうそになりますが、おかげさまで勝つことができた。竹田が大事なところで1本打ってくれたのでこの2試合に関しては頼もしい」とたたえた。

敗れた有倉監督は「なかなか自分たちの流れにできなかった」と振り返った。