静岡県高野連の理事会が25日、静岡市内で開かれ、日本学生野球協会の2020年度優秀選手に選ばれた聖隷クリストファーの山口颯太(ふうた)前主将(3年)が、表彰を受けた。授与された表彰盾を手に「この賞は、これまで支えてくれた方々や仲間がいたからこそいただけたもの。この恩を返していけるように、次の舞台で頑張りたい」と決意を込めた。

聖隷クリストファーは、昨夏の県独自大会で夏の県大会初優勝を飾った。主将としてチームを統率した山口は「優勝した瞬間は今までにない喜びだった。甲子園にはつながらなかったが、最高の結果で高校野球を終えることができてよかった」と振り返った。山形市出身ながら「後戻りできない環境に飛び込みたかった」と同校へ進学。春夏計8度の甲子園出場を誇る、名将・上村敏正監督(63)の厳しい指導の下、大きな成長を遂げた。

今春は、東京6大学リーグの名門・法大に進学し、硬式野球を続ける。「上村先生から学んだ『考えて行うプレー』は誰にも負けないと思っている。教わった礼儀なども忘れずにやっていきたい」と抱負を語った。【河合萌彦】