第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が29日、行われ、昨秋の北海道大会で優勝した北海が10年ぶり13度目のセンバツ切符をつかんだ。創部120周年の古豪も、春夏1度ずつの準優勝が甲子園での最高成績。メモリアルイヤーで初の甲子園優勝を目標に掲げた。組み合わせ抽選は2月23日に行われる。21世紀枠候補の知内は選出されなかった。

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21世紀枠候補だった知内に、吉報は届かなかった。授業を終え公式戦ユニホーム姿で待機していた選手たちは、落選の報を聞くと体育館に集まり、吉川英昭監督(44)から「ここで止まっちゃダメ。自分たちの力で前に進んでいこう」とゲキを受けた。

ミーティングを終えると、主将の川村亮太右翼手(2年)が「今日が終わりであり、スタート」と、一本締めを行った。「自分たちの力不足。でも候補になったことで、町民の方から何度も声をかけてもらった。感謝の思いを春夏につなげたい」と気を引き締めた。

川村の元には、北海OBで16年夏の甲子園準優勝メンバーの兄友斗(仙台大3年)からLINEが届いた。「『夏頑張れよ』と。甲子園は負けて行くのではなく、夏に(昨秋敗れた)北海に勝って行きたい」と雪辱を誓った。