今秋ドラフト候補で市和歌山の4番松川虎生(こう)捕手(3年)が驚異のアーチを連発した。

3回2死一塁で左越え本塁打。圧巻は4回だ。2死一塁で速球をとらえると、左翼に場外アーチ。高校公式戦初の2打席連続本塁打を放った。「(場外弾は)どこまで飛んだか分からない」と苦笑いするド迫力の弾道で高校通算35本塁打目だ。

視察したDeNA安部スカウトは「紀三井寺での場外はなかなか見ない。捕手としてのフットワークもある。野球勘がよさそう。あれだけ飛ばせる力がある」と評価。巨人岸スカウトも「広角に長打を打てるのが魅力的。1発で仕留める能力が非常に高い。引っ張れるのも強み」と話した。

3月のセンバツでは2戦で7打数4安打、打率5割7分1厘と活躍した。右方向にも長打を打てるのが魅力だろう。松川も「センバツで、打撃はすごく自信になりました。もっとレベルアップできます。軸をぶらさず、ボールを飛ばすことが大事」とスキを見せない。センバツで評価を高めたスラッガーが、またも怪力を披露した。【酒井俊作】