六日町が山之内稜真投手(3年)と杉山力也投手(同=二塁手)の完封リレーで、上越に2-0で勝った。

先発の山之内は6回を投げて5安打無失点。攻撃では1回1死二塁で先制の中前適時打を放つなど投打で活躍した。新潟は新潟工に11-4で7回コールド勝ちした。今日7日は試合がなく、4回戦(8試合)は8日に行われる。

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六日町のエース山之内が、投げて打った。まずはマウンドだ。力で押すタイプではない。緩いカーブで打者のタイミングを外しながら6回を無失点に抑えた。「ボールを低めに集めるだけでなく、高めのボールも使った」という巧みな投球で、5安打されながらも粘った。試合前は6回から杉山にマウンドを譲る予定だったが、1イニング多く投げて完封リレーの“ルート”を作った。

「打たれて当然と思っている。仲間の守備に助けてもらった」。そう話した山之内だが、バットでもチームを引っ張った。2死一、三塁の危機をしのいだ直後の1回裏1死二塁の好機。フルカウントからの直球をはじき返した。「スイングを小さくして打った」。打撃は先制の中前適時打になった。今春から母校を7年ぶりに指揮する若井聡監督(61)は「初回に1点が取れたのは大きい」とたたえた。

昨秋と同じ県大会ベスト16入り。「今春の目標はベスト8」と話した山之内は4回戦(8日)の北越戦に早くも照準を合わせる。「打たせて取る投球をしたい。競った試合ができればな、と思う」と接戦を制しての8強入りを頭に描いていた。【涌井幹雄】