近大付が桜宮の猛追を振り切って決勝に進出した。

先発右腕の山田大聖投手(3年)が序盤から危なげない投球で桜宮打線を5回まで無失点に封じたが、6回に6点を奪われ、9回に2点を失い最大7点差を追いつかれた。

だが、延長10回、2点を勝ち越して、なおも2死満塁で守川優飛内野手(3年)が右中間を破る走者一掃の適時三塁打を放ち、引導を渡した。守川は「自分のひと振りで相手の流れを止めてやると思っていた。その前、自分のエラーで(失点が)始まっていた。絶対にランナーをかえすと」と振り返った。

同校は春7回、夏5回の甲子園出場を誇り、90年センバツで優勝した。強豪がひしめく大阪戦線で今夏は18年以来、3年ぶりの甲子園を目指す。