桐光学園(神奈川)が接戦を制し、4強入りを決めた。両チームとも投手陣がテンポよく投げ込み、1時間34分で終了。無失点リレーに、野呂雅之監督は「どんな形でも、公式戦は1点多ければいいので」と話した。

エース右腕の中嶋太一投手(3年)は、2番手として6回からマウンドへ。スカウトのスピードガンで最速146キロをマークした直球を軸に、打者の手元で落ちるフォークとのコンビネーションで、4回を無安打3奪三振と完璧な内容だった。中嶋は「(今大会の)目標は優勝すること。負けないピッチングをしたい。自分の結果ではなく、チームが勝てるように安定感を求めていきたい」と話した。

初戦の日大三(東京)戦では、先発し6回途中で7失点(自責6)と苦しんだ。そこから「左手が上がるのが、調子のアベレージ。(日大三戦は)下がっていたなと自分の感覚で思って、調整した」と明かした。野呂監督は「大げさかもしれないけど、今までで一番安心して見ていられました」と評価した。

22日の準決勝では、浦和学院(埼玉)-専大松戸(千葉)の勝者と対戦する。