仙台育英が2戦連続のコールド勝ちで8強入りを決めた。利府を10安打8得点で一蹴。1番八巻真也外野手(3年)が、適時打を含む2安打3打点の活躍。センバツでも打率5割以上をマークした、リードオフマンが打線を引っ張った。投げては先発した背番号5の最速147キロ右腕、吉野蓮内野手(3年)が5回を4安打無失点。3人の投手リレーで完封した。20年4月開校の日本ウェルネス宮城は角田に2ー1で競り勝ち、初の8強入り。柴田は10-4で仙台に逆転勝ちした。

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一振りで決めた。4-0の5回2死満塁。1番八巻が左打席に立った。カウント2-1からの4球目。外角直球をコンパクトに振り抜き、左中間を真っ二つに破った。走者一掃の適時三塁打を放ち、「対応する感じで打てた。感触はそれなりに良かった」と納得の表情だった。4回2死一、二塁では中前打で好機を広げた。

センバツを経験し、一皮むけた。準々決勝で敗れた天理戦。相手エースのプロ注目右腕、達孝太(3年)から一発を放つなど、打率5割4分5厘の好成績を残した。須江航監督(38)は「チームの中で(八巻が)1番打率を残す。ステージが上がっても、コンスタントに打ってくれる」と絶大な信頼を寄せる。主戦場は昨秋、センバツは3番。この試合は、1番で先発起用された。八巻は「自分の役割は変わらない。出塁率を意識しながら、打って、走れる選手を目指す」。打順が変わっても、チームの勝利への信念はぶれない。

試行錯誤を繰り返して、試合で結果を残す。「調子が悪い時の修正方法が、自分にはある」。自身の打撃フォームは映像でチェックする。不調時は右肩が入りすぎたり、トップをつくるのが遅くなる弱点を理解している。時には父裕真さんに動画を送ってもらい、助言してもらうこともある。

チーム目標は「東北勢悲願の日本一」。まずは19年春に続く県連覇を目指す。「自分の役割を発揮して、結果を残せるようにやっていきたい」。八巻が育英の強力打線の一翼を担っていく。【佐藤究】

○…最速147キロ右腕、吉野が「4番投手」で先発出場。投打でチームの勝利に貢献した。1回2死二塁の場面。右打席から右越え適時三塁打を放ち、先制点をマークした。投げては力のある直球に変化球を織り交ぜながら、5回を4安打無失点。無死四球と制球力も安定していた。須江監督は「無死四球だったことは、評価できます。70点です」と及第点を与えた。