名門対伝統校対決だ! 第103回全国高校野球宮城大会(7月7日、楽天生命パーク開幕)の組み合わせ抽選会が25日、宮城県内で行われた。春夏通じて41度の甲子園出場を誇る東北と第2シードの仙台一が初戦でいきなり激突する。

大会屈指の好カードに、会場はどよめいた。8校によるシード抽選が終わり、東北の原田凌成主将(3年)が残り58チームのトップを切って、壇上に上がった。引いた番号は「65」。春県準優勝の仙台一との初戦が決まった。「『あっ』って感じですけど、初戦から強いチームなので、しっかり準備していきたい」と、気持ちを引き締めた。

チーム一丸で夏の頂点を狙う。昨秋は県準Vで東北大会出場も、春は県3回戦で聖和学園に0-8の7回コールド負け。敗戦を糧に、練習への意識を変えた。「お互い通じ合えていないと感じた。練習から選手間で指摘し合って、ぶつかり合っている」。ノック中にエラーをすれば「そのプレーで負けるぞ」などのゲキを飛ばす。1球1球に緊張感を持って、最後の夏だけを見据える。「スーパースターはいない。チーム全員で最後のワンチャンスをつかみにいく」と言葉に力を込めた。【佐藤究】