旭川大高のエース左腕原颯太(3年)が復活の好投を披露した。先発し6回4安打無失点。三塁を踏ませなかった内容に「調子が悪いなりに打たせてとることはできたけど、四球が多かった」。2四球を反省点に挙げたが、北大会に向かうチームにとっては明るい材料となった。

昨秋の全道大会後、左肘靱帯(じんたい)損傷のケガを負った。冬場は「投げ込みとかもできなかった」。130キロ後半だった球速も5~10キロほど落ちたが、フォームを変更するなど、最後の夏にエースナンバーを奪い返した。

端場雅治監督(52)は「長いイニングをできるだけ投げられればいいなと思っていた。僕の考えていたような感じ」とうなずいた。原は「できる限り練習をして、制球力を極めていきたい」と、3大会連続の甲子園を狙う北大会を見据えた。

○…打線では「翔」が躍動した。1回に1番桑田翔叶(しょうと)左翼手(3年)の二塁打を皮切りに5得点。6回には4番菊地大翔(だいと)遊撃手(3年)の2ランで6回コールド勝ちにつなげた。名前に「翔」の漢字を使う選手が先発4人、メンバーに7人いる。3大会連続の甲子園へ、端場監督は「当然そこを目指していきたいけど、今彼らができることを1つずつ」と話していた。

<コールドで敗れた羽幌の村上晴哉主将(3年)> 最後まであきらめないでやったけど歯が立たなかった。1点までが遠かったです。