帯広北・須田寛大一塁手(3年)がチームの全3打点を挙げる活躍をみせた。相手に3点を先制された直後の1回1死三塁で適時内野安打。2点を追う5回1死二、三塁では一時同点とする右前2点適時打を放った。「チームの雰囲気にも勢いがあった。きれいなヒットではなかったけど、泥臭く打てた」。勝利には手が届かなかったが、3番の役目は果たした。

親戚に世界で活躍した経験を持つ人がいる。16年第7回WBSC女子野球W杯に出場した志村亜貴子(38)は母のいとこにあたる。「なかなか会う機会はなくて、そんなに関わったことはないですけど、そうやって(活躍していた時の)話を聞いたりすると、すごいなと思って。自分もそのくらいすごくなりたいなと思っていました」と尊敬している。

必死に白球を追ってきた高校野球生活を終え、1つの区切りがついた。「迷っています」と今後、野球を続けていくかどうかは、ゆっくりと考えていくつもりだ。将来の目標はまだはっきりと決まっていないが「大きいことが出来ればいいなと思う」と、志村のように世界で活躍する姿を思い描いた。【山崎純一】

▽帯広北の田沢圭司監督(42)(1点差で敗れ) 「4点、5点の接戦にもっていきたいという話はしていたので、その部分はできたと思います」

◆北北海道大会の十勝勢対決 今回で9度目。帯広三条が帯広柏葉に8-1で勝利した13年準々決勝以来、8年ぶりだった。62、86年には。甲子園をかけた決勝で実現し、ともに帯広三条が勝利している。過去、白樺学園と帯広三条がともに4戦4勝の好相性。反対に帯広北が今回で3戦3敗となり、帯広柏葉、帯広工がともに2戦2敗。