京都外大西の先発・星野烈志(つよし)投手(3年)が立命館宇治打線を9回2安打無得点に抑え、高校で初の9回完封勝利を挙げた。

圧巻は6回裏。表の攻撃で満塁の好機を逃し、流れが相手に傾きかけた状況で。3者凡退に抑えた。そこまで表情を変えずに投げてきた星野も、マウンドでほえた。「納得のいく投球で、自信になりました」と、試合後は冷静に振り返った。

上羽功晃監督(51)は「夏になっても調子が良く、真っすぐやスライダーも良かった。文句なしです」とねぎらった。監督が目を細めた直球は、日頃からの練習の成果。上羽監督が練習をこつこつする選手と語ったように、星野は直球のキレを上げるためにほぼ毎日投球練習を行い、週2回は1日200球を投げ込んだ。残る試合に向け「打たせて取る投球を」と、味方の堅守を信じて自分の投球を貫く。