19年夏の甲子園優勝の履正社(大阪)が18安打24得点の猛攻で門真なみはやを5回コールドで下した。

0-1の初回無死一塁、2番の光弘帆高内野手(2年)が「攻撃的に」と右越えに同点適時二塁打を放った。「いい形で打って点が入って良かった。1番バッターと2人で1点取るのが理想」。攻撃的な1、2番をテーマに掲げる左の好打者は、2本の長打を含めて3安打4打点で打線を引っ張った。光弘は初戦の市岡戦も3安打6打点で、2試合で10打点と好調ながら「強い当たりはなかった。(守備の)間を抜くような打撃をしていきたい」と気を引き締めた。

気を緩めないのは岡田龍生監督(60)も同様だ。2回1死一、三塁でスクイズ(記録は投前への内野安打)を試みたとき、三塁走者のスタートが遅れたことを指摘した。「前回もあったし今日もサインミスがあった。(打者と走者2人が)それぞれが全然違うことを言っている。打てる打てないはあるが、ああいうボーンヘッドはだめ」。2試合で34安打43得点、1イニング平均5・38得点をたたき出している中、チームがみせた隙を反省材料に挙げた。

2年ぶりの甲子園。そして2大会連続の全国制覇へ。履正社は強力打線をもって、ノーシードから激戦区の大阪を制しにいく。【前山慎治】