浦和学院が昌平を破り、3年ぶり14度目の優勝を決めた。4番手として7回途中からマウンドに上がった吉田匠吾内野手(3年)は最後の打者を二ゴロに打ち取ると2回大きくジャンプ。マウンド上に選手たちが集まり喜びを爆発させた。森士監督(57)は「埼玉浦和学院ここにあり。その名前を戻そうと。成果を上げられて選手たちをたたえたい。おめでとう!」とベンチにいる選手たちに笑顔を向けた。

初回、1死一、三塁から4番吉田瑞樹捕手(3年)の中犠飛で先制すると、勢いに乗った。2回には1死一、二塁から吉田匠が右越え3点本塁打。さらにヒットと四球で1死一、二塁とチャンスは続き、吉田瑞の中前適時打でこの回、一挙4点を奪った。打者一巡の猛攻を見せ、主導権を握った。その後も3、5、7、8回と小刻みに得点を重ね引き離し、9回には高松陸内野手(3年)が左越えソロ本塁打でダメを押した。

昌平は6回に2点、7回に1点と、後半に追い上げを見せたが、浦和学院の小刻みな継投の前に、あと1歩及ばず。初の決勝進出で頂点を目指した夏が終わった。プロ注目の高校通算56本塁打の吉野創士外野手(3年)は、3打数無安打に終わった。