島根大会決勝でノーヒットノーランを達成した石見智翠館(島根)のエース右腕、山崎琢磨投手(3年)が9回3失点完投で貢献した。

9回は1点差に迫られ、1死一、二塁のピンチだったが、スライダーで投ゴロ併殺打に仕留めて勝ちに導いた。緊迫した展開も「打者との勝負を楽しむことを意識しました。勝ててうれしい」とホッとした様子。

3月に投球フォームを修正し、体が一塁側に傾く悪癖も解消した。「抜ける球が少なくなった」。島根大会は4試合23回を無失点だった。この日は143キロを計測するなど躍動した。

◆島根県勢9年ぶり勝利 石見智翠館が勝ち、島根県勢では12年立正大淞南以来の勝利。13~19年の初戦7連敗(20年は大会中止)は、継続中の初戦連敗で全国最長だった。