2年連続出場のクラークは、17年全道優勝の駒大苫小牧を4-1で下し、秋の全道大会初勝利を挙げた。エースの山中麟翔(りんと、2年)が5安打1失点で公式戦初完投。打っても4回に先制の右中間2点適時二塁打を放ち、投打で勝利を引き寄せた。

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16年夏の甲子園に出場しているクラークが、秋は初の道大会1勝をつかんだ。初出場の17年は初戦で札幌日大に4-2でリードも1回終了後、降雨ノーゲーム。再試合で敗れた。昨秋も札幌日大に逆転負け。いずれも会場は札幌麻生だった。三度目の正直に、佐々木啓司監督(65)は「やっと麻生で勝てた。(前任の)駒大岩見沢のとき(10年)以来だよ」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

貴重な勝利を呼び込んだのは左腕エースの山中だ。難敵相手に、カットボール、チェンジアップなど4種の変化球を織りまぜ散発5安打1失点完投。打撃でも4回1死一、二塁で、右中間を深々と破る先制の2点適時二塁打を放った。「リズム良く自分の投球ができた。タイミングをずらして打たせて取ることができた。タイムリーもチャンスで、しっかり打てて良かった」と笑顔で振り返った。

今夏の北北海道大会は初戦で同地区の滝川西に敗れた。山中は1番左翼で先発し、1点差に詰め寄った8回裏1死一、二塁のチャンスで右飛に倒れた。9回表の守備では、三塁への送球が乱れ、追加点を献上。「僕のミスで大量失点した。あの失敗でいつでも冷静にプレーしないと勝負には勝てないと知った。まず初戦から落ち着いて最後まで投げ切れたのは良かった」と手応えを口にした。

次戦は3季連続甲子園を狙う北海だ。「いい選手がそろっている相手だが気持ちで負けないように。完投で得た自信を次につなげたい」。昨秋王者を打ち破り、初のセンバツに突き進む。【永野高輔】

▼滝川西、クラークの空知地区2校がそろって初戦を突破した。秋の道大会に空知勢2校が出場するのは10年以来11年ぶり。2校が初戦白星を飾るのは、南空知と北空知が統合し空知地区となった初年度の07年(駒大岩見沢が優勝、岩見沢農が8強)以来14年ぶり。

◆クラークの道大会成績

夏は甲子園をかけた北北海道大会5度出場で通算10勝をマーク。創部3年目で初出場の16年に優勝。18、19年は準優勝している。ほか、20年の道高野連独自大会でも優勝(4勝)している。春は3度出場で、今年4強入りするなど通算3勝。過去2度出場の秋は、ともに初戦(2回戦)で札幌日大に敗れている。

●2安打の駒大苫小牧・橋本奏人三塁手(2年)

初めて全道を経験した選手が多くみんな硬かった。夏から経験している自分たちがもっと声をかけてやれていたら。この反省を来年の春、夏に生かしたい。