木更津総合(千葉1位)が、帝京三(山梨2位)との接戦を制して初戦を突破した。

先発の越井颯一郎投手(2年)が、被安打2の7奪三振で完投。五島卓道監督は「よく投げてくれた。経験を積んで、落ち着いて投げられるようになってきた。関東大会は、どこも強豪のチーム。あまり(打線は)打てないと思っていたので、そんなにピンチもなく、よく無失点で抑えてくれた」と話した。

越井の「よいしょー!」という声が、1球ごとに球場に響いた。直球と、キレのあるスライダーを中心に組み立て、帝京三打線を4回以降は無安打に抑えた。途中から雨も降る難しいコンディションだったが、「雨も想定して、あえて雨の日に外のブルペンで投げたりしてきた」と落ち着いていた。

自らの持ち味を「テンポと声」と表現する。1球ごとに叫ぶ声は小学生時代から。「ダサイ」と言われることもあるが「スタイルは曲げたくない。チームの打線を勇気づける、流れをもってくるピッチングを意識しています」と力強く話した。

目指すはセンバツ出場だが「(センバツは)1回置いて、まずは1戦1戦、1イニングずつ投げて、勝利につながればいい」と冷静に話した。