第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する木更津総合(千葉)のエース・越井颯一郎投手(2年)が6安打5三振の完投勝利で、鎌倉学園を7回コールドで下した。

前週の反省を生かした。今年の練習試合初先発となった6日の平塚学園戦では中西祐樹捕手(2年)との息が合わず、バッテリーミスも重なり10安打と打ち込まれて敗戦した。

あれから1週間。昨秋の千葉県大会、関東大会で見せた巧みなマウンドさばきが戻った。力強いまっすぐとキレのいい変化球で緩急をつけ、打たせてとった。「中西とは毎晩、部屋で配球について細かく確認してきました。試合中も、毎回、話し合って投げた。理想の投球に近づいてきたと思う」と、順調な調整ぶりを見せた。

初戦で勝利するまでは、満足しない。今日の投球には70点と採点。「最後の失点はツメの甘さが出た」と7回の1失点を猛省。「追い込んでからの甘さ。ヒットを打たれた球などを反省していきたい」と、貪欲に勝ちにいく。

エースの好投に、打線も応え12安打12得点。これまで練習試合で不調だった1番・山田隼(2年)は初回、先頭打者左越え本塁打を含む4打数3安打2打点の活躍。投打ともに順調な仕上がりを見せる木更津総合。越井は「甲子園が楽しみ。ワクワクしています」とニッコリ笑った。