第94回選抜高校野球大会の大会本部が18日、前日17日に新型コロナウイルスの集団感染で出場辞退した京都国際の小牧憲継監督(38)の談話を発表した。
以下の通り。
17日18時半からの大会本部の記者会見を待ち、まずキャプテンの辻井(心・捕手)と副キャプテンの森下(瑠大・投手)に1人ずつ出場辞退について話をした。この春にすべてをかけてきたというか、何が何でも優勝と頑張ってきた。辻井は複雑な顔をしていたが「キャプテンなんやから、みんなを夏に向けて奮い立たせてほしい」と伝えたら、納得はしてくれた。森下は初め「えっ」と驚いた表情を見せたが、話しているうちに納得してくれた。彼は「去年より大きく成長した姿をみせられる」と、そういうのをエネルギーに変えられる子ですから、とても楽しみにしてきたと思う。
だが、すぐに「夏に向けて頑張りたい」と切り替えてくれた。他の選手にも宿舎のホテルで、陰性の子だけを集めて伝えた。「あまりにも新型コロナ陽性者が多いということで、申し訳ないが辞退することにした」と。本当は対面も良くないのかもしれませんが、距離を取って伝えた。みんなあまりピンときていないというか、あぜんとしているという表情。「えっ」というような。下級生中心にうまくのみ込めていないようだった。
陽性の子にはその後電話で伝えた。子供たちが本当に頑張ってきた姿を見てきたので、心苦しかった。
子どもたちになんて伝えたらいいんだろうと。野球をさせてもらえるのが当たり前ではないと気付かされた。みんなを集めてミーティングもできないですからね。寮の消毒の関係でみんないったん自宅に戻すことになりました。
今日(18日)京都に戻り、(対戦校の)長崎日大と(代わりに出場する)近江の監督に謝罪しました。「ご迷惑をおかけしました」と。本気で日本一を目指して頑張ってきたので残念。ただ、軽々しく夏に向けてがんばろうとは言えない。すべて、この春勝ちきるためにやってきた。そんな簡単に切り替えられないですよね。
ただ、現実は受け止めなければならない。ここからは子どもたち1人1人のケアが大事だと思っている。電話などでしっかり連絡したい。それと、高野連の方々が最後まで再検査を提案してくれたり、何とか出させてあげようと最後まで調整してくれたりした。本当に感謝したい。
-選手に伝えたことは
そんなすぐに気持ちを切り替えなくていいということですね。ただ、矛盾するようですが、夏に向けてすぐに走りださなければならない。どこかのタイミングで、『もう1度日本一を目指し甲子園への切符をとろう』と伝えたい。まずはしっかり療養してほしい。

