甲子園に、ブラスバンドが奏でる応援歌が響いた。センバツでの生演奏が3年ぶりに復活した。

開幕戦に登場した浦和学院(埼玉)は、約500人がアルプスを赤く染めた。吹奏楽部の松沢麻子部長(3年)はトランペットを担当。「甲子園に自分たちの音が響くのが…」と目をうるませた。

【ニッカン式スコア】浦和学院ー大分舞鶴の詳細速報

ダンスで盛り上げたソングリーダー部の大谷実悠部長(3年)は「選手を全力で応援できるのがうれしい」と話した。試合後、甲子園初勝利を挙げた森大(だい)監督(31)は「応援を聞いて感極まるものがあった」と感謝していた。

応援団長を務めたのは野球部の控え部員を代表して奥虎太郎外野手(3年)。昨秋に就任した森監督の掲げる「新生」の文字を刺しゅうした赤いハチマキをきゅっと巻いた。八谷晟歩(せいほ)主将(3年)からは「スタンドはお前に任せた」と思いを受け取った。奥は「応援の責任もある。ウラガクは全員野球なので、全力で応援する」と力強かった。

【一覧】センバツ出場32校完全データ 戦力評価、主なOB・OG付き