甲子園春夏4度の優勝を誇る龍谷大平安(京都)の新コーチに、OBの川口知哉氏(42)が就任することが29日、分かった。平安(当時)のエースとして97年夏の甲子園で準優勝。全6試合を1人で投げ抜き、同年秋のドラフトでオリックス、近鉄、ヤクルト、横浜(現DeNA)が1位で競合した。交渉権を得たオリックスに入団したが、力を発揮できず未勝利のまま04年限りで現役を引退した。

引退後は外装関係の家業に専念し、その後は中学の硬式野球チームの指導を手伝った。10年から日本女子プロ野球の指導者となり、相手に寄り添う指導で選手に信頼された。18年に京都フローラ監督でリーグ優勝。昨年5月に学生野球資格を回復。幅広い経験があり、変化していく高校野球の新時代に対応できる人材として学校、指導現場は期待する。4月1日付で、職員として学校に勤務しながら後輩の指導にあたる。