智弁和歌山が夏の甲子園連覇に向け、22年初の公式戦で快勝発進した。
1-1と追いつかれた直後の3回に、5番・渡部海捕手(3年)の左前打で勝ち越し。ようやく打線にエンジンがかかった。
昨夏の甲子園でも正捕手を務めた渡部は、9-1の6回裏に、点差を10点とする2ランを左翼席に運び、コールドで試合を終わらせた。高校通算24号、今年に入り、早くも6本目だ。
昨夏の甲子園マウンドを経験したプロ注目の武元一輝投手(3年)は今大会、背番号17で登録。2番手で4回からの3イニングを2安打無失点。直球が走り、最後は3者連続三振で締めた。148キロ右腕は「ヒットを2本打たれてしまった。直球で抑え切れていない」と課題を挙げた。スケールの大きな左打者としてもプロの評価が高く、この日は右前打、右飛だった。
センバツでは、同じ近畿のライバル、大阪桐蔭が投打に圧倒的な力を示して優勝した。中谷仁監督(42)は「桐蔭さんが強いのは分かっている。僕たちはそこを目指して戦っている。大阪桐蔭に勝てないと日本一になれないぞ、と言いながら練習に励んでいる。大きな指標になっています」と力を込めた。
昨秋レギュラーだった数人に故障があり、同監督は「決まっているレギュラーは渡部と岡西(佑弥内野手、3年)くらい。競争しながらチーム力が上がってくれたら」と話す。今大会は入学したての1年生、高桑京士郎外野手もメンバー入りするなど、積極的に競争をあおっている。
近畿大会は和歌山で開催される。センバツに出場した市和歌山、和歌山東もいるハイレベルな今年の和歌山。智弁は夏につながる春にしたい。【柏原誠】

