センバツ4強の浦和学院が7回コールドで圧勝した。

身長差29センチの「凸凹コンビ」がレギュラー取りをアピールした。

1番中堅で先発出場した身長163センチ、63キロの小林聖周外野手(2年)は、「先頭が大事。何が何でも本当に振るんだ、という気持ちで打席に入りました」と、4打数4安打4打点に2盗塁とチャンスメーク。センバツでは2年生ながら1番中堅として出場。準々決勝、準決勝ともに無安打。「悔しい結果。必ず夏、借りを返しに行く、という気持ち。僕はまだレギュラーではないので、センバツが終わってからも頑張ってきました」。ゆったりと構え、インパクトの瞬間に力を込める。「振りまけないために、スイングスピードを上げるために、ティーバッティングの練習や、センター返しを忠実に。基本にかえり練習してきました」。積極的に、バットを振り、初戦からアピールした。

3回には2死二塁から、身長192センチ、103キロの大きな体の三上栞汰内野手(3年)が代打で登場。カウントが1ー3から「真っすぐしかない」と振り抜いた打球は左越え2ラン。「打った瞬間、入ったと思った」。公式戦初打席、初安打が初本塁打。「バットを下に下ろすイメージでフルスイングです」と、持ち味を一打に込めた。

森大監督(31)は「今日は下級生と甲子園で出られなかった選手たちが課題だよ、と話をしてきた。本当にその選手たちが活躍してくれて、いい試合ができたと思います。うれしいですね」と笑顔。夏へ向け、選手層の厚さを見せつけた。