聖望学園(埼玉)が4日、同校グラウンドで、春季関東大会出場の強豪・前橋育英(群馬)と練習試合を行い、2-1で勝利した。

打線は7回2死から、三井颯太内野手(3年)が死球で出塁し、二盗に成功。続く荒江思優内野手(3年)が中越え適時二塁打を放ち先制した。続く8回にも、2死一塁で双木琉斗外野手(3年)の左前打に相手のミスも絡み、追加点を挙げた。

投げては先発右腕の岡部大輝投手(3年)が6回無失点と好投を見せた。「春にサイドスローからオーバースローに変えて、調子が上がってきている。ピンチの時も強気で投げられている」と振り返った。7月8日開幕予定の夏の県大会に向けて「変化球の精度を上げていきたい」と意気込んだ。

岡部の「女房役」を務めるのが、春季大会後に三塁から捕手に転向した江口生馬(3年)主将だ。正捕手のケガにより急きょコンバートされ、岡部とは最後の大会で初めてバッテリーを組むことになるが「寮でも相部屋で、普段からコミュニケーションがとれているから大丈夫」と自信をのぞかせた。

岡本幹茂監督(60)は「岡部は球が強くなってきた。江口は素直で黒子役に徹するので(捕手に)合っている」と評価した。昨夏は浦和学院に敗れ、初戦敗退。普段から行動を共にする「同部屋急造バッテリー」が雪辱を果たす。