花巻東(岩手)の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手が、大曲農(秋田)創立130周年記念親善招待試合で高校通算71号(公式戦13本、練習試合58本)を放った。「3番一塁」で先発。2-0の5回無死走者なしで迎えた第3打席、1ボールから内角低め直球を捉え、右中間に推定飛距離120メートルの1発を運んだ。通算本塁打数では70本の城島健司(別府大付)、平田良介(大阪桐蔭)を超え、高橋周平(東海大甲府)に並んだ。21日までには筒香嘉智(横浜)の69本も抜いている。6回には2点適時打を決め、5打数2安打3打点で勝利に貢献した。

佐々木麟は試合後、本塁打について「とにかく積極的に振り抜くことをテーマにやってきた。センターからレフト方向に伸びていく風だったので、逆らうことなく、来た球をしっかりセンターからレフトに打つぐらいの意識で、結果的に風に乗ってくれたんだと思っています」と振り返った。

夏の甲子園出場をかけた岩手県大会は明日23日に組み合わせ抽選会が行われ、7月8日に開幕する。「この夏は特別な思いを持って、3年生ではないですけど、最後の夏だと思って、この代で甲子園切符をつかみ取って、新たなステージへ進んでいきたいと思います」と力を込めた。

◆主な高校通算本塁打◆

111本 清宮幸太郎(早実)

107本 山本大貴(神港学園)

97本 黒瀬健太(初芝橋本)

94本 伊藤諒介(神港学園)

87本 中田翔(大阪桐蔭)

83本 中村剛也(大阪桐蔭)

73本 岡本和真(智弁学園)

71本 高橋周平(東海大甲府)

70本 城島健司(別府大付)

70本 平田良介(大阪桐蔭)

69本 筒香嘉智(横浜)