浜松湖南に今春入部した岩切みなみ(1年)が、女子選手としてプレーを続けている。1年生マネジャー2人の枠に、岩切を含む女子4人が入部を希望。どうしても野球にかかわりたかった岩切は、選手で入部する道を選んだ。「公式戦には出られないけど、野球を続けられてうれしい。先輩方が選手として受け入れてくれて、ありがたい」と実感を込めた。

湖西市立鷲津小4年から、地元の野球クラブでプレー。鷲津中野球部では投手を務めていた。高校では、主に1年生の男子選手と練習。守備位置はまだ決まっていないという。「周りの選手らと一緒に声を出し、できる限りのことをしてチームに貢献したい」。将来は「マネジャーができないノックをやりたい」と意欲的。大会ではベンチ入りできないため、「観客席から選手たちを全力で応援します」と強調した。

主将の山下隼(じゅん)外野手(3年)は「彼女に負けていられない。チーム内の競争力がもっと高まってくれればいい」と、刺激を受けている様子。チームは野沢裕人監督(56)の指導で4月以降、練習試合で本塁打を計7本放つなど、打撃力を上げている。

この日は開会式に参加し、入場行進。9日の1回戦では磐田西と対する。山下は「1戦1戦大事に戦い、目標のベスト16に少しでも近づきたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】

◆岩切(いわきり)みなみ 2007年(平19)1月25日、湖西市生まれ。父親の勧めで鷲津小4年時から野球を始めた。鷲津少年野球クラブで小6時に主将。鷲津中でも野球を続けた。昨年10月には、全日本中学女子軟式野球大会の代替大会に「静岡選抜・浜松リッターズ」の一員として出場。右投げ右打ち。身長151センチ。血液型O。家族は両親と妹。