昨夏王者の京都国際が、背番号10の好投で8強入りを決めた。

初回に先制点を奪われるもその裏、金沢玲哉三塁手(2年)の適時打で同点に。その後も得点を重ね、8回に「4番・右翼」で出場した森下瑠大投手(3年)の中堅越え二塁打などで5得点。コールドで試合を決めた。

この日の先発マウンドは森田大翔投手(ひろと=3年)。2点を奪われるも粘り強い投球で、8回で打たれた安打は2。公式戦での登板は昨秋以来という背番号10は先制点を奪われる展開に「実力以上のものを出そうとしてしまった」と反省点を口にした。昨夏甲子園ベスト4に貢献したエース、森下は新型コロナウイルス感染症の影響による肘痛もあり「5、6月は代わりに投げて森下を引っ張るということを考えていた」と話した。

小牧憲継監督(39)は「1年生の時からいい球は投げている。この夏はエースのつもりで投げろよと声はかけた」と実力を認めた。

次戦は4強をかけ東山高校との対戦を控える。監督は「総力戦で戦う」と力を込めた。京都の夏連覇へ、また一歩、歩みを進めた。