今春センバツ8強で優勝候補筆頭の九州国際大付が、4強入りを決めた。注目の2年生スラッガー・佐倉侠史朗内野手が、節目の高校通算20号となる特大3ラン。13安打10得点の打線をけん引した。

佐倉は東筑戦に「5番一塁」でスタメン出場。0-0の1回2死一、二塁で初球をたたいた。打球は北九州市民球場の右翼席最上段にある「安川電機」の看板に直撃。「あ、多分見ました。ライトのところ…」。今夏2本目は、打った瞬間にそれと分かる1発で、球場にはどよめきが起こった。

「入ったとは思いましたが、ちょっと(バットの)先っぽだったので、あそこまで飛ぶとは思いませんでした」と、本人も驚きのアーチだった。

さらに3回1死二塁ではコンパクトなスイングで中前適時打。この日は2安打4打点の活躍で勝利に貢献した。184センチ、106キロの巨漢スラッガーは「いいところもあったけど、悪いところもあった。修正して次の試合も打てるようにしたいと思います」と次戦を見据えた。

 

◆佐倉侠史朗(さくら・きょうしろう)2005年(平17)11月3日、福岡県久留米市出身。小1年の時に軟式の「宮ノ陣フラワーズ」で野球を始める。宮ノ陣中では硬式の「球道ベースボールクラブ」に所属し、本格的に一塁へ挑戦した。九州国際大付属では1年春からベンチ入り。1年秋の県大会から主に4番を任され、高校通算20本塁打。憧れは西武森友哉とヤクルト村上宗隆。趣味は「寝ること」で好きな言葉は「継続は力なり」。184センチ、106キロ。右投げ左打ち。

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