都立の城東が、第1シードの関東第一に競り勝った。内田稔監督(38)は「ミラクルですね。接戦に持ち込めば、ウチは最近ミラクルが起きているので。勝因は、適度にエラーが出たところですかね。エラーは想定内です」と笑顔で話した。

1-1の8回2死一、二塁で代打の高野丈治外野手(3年)が2ストライクと追い込まれてから中前打を放ち1点を勝ち越した。高野は、16日の日本ウェルネス戦で9回に代打出場し、同点の適時二塁打を放っていた。同監督は「高野が持っているかなと思って起用した。持っていましたね」と明かした。

エース峯岸叶投手(3年)は、味方の3失策にも「次は頼むぞ!」と笑顔を絶やさなかった。キレのある直球をコースに投げ込み、カーブ、カットボール、フォークを効果的に使った。9回を被安打7の1失点。奪三振はなく、守備陣を信じて打たせた。「高校で一番よかったピッチングです。自分が持っている力を全部出し切ろうと思った。出し切りました」と汗をぬぐった。

6年ぶりの準決勝進出。01年以来の甲子園出場に向けて、峯岸は「1球1球を大事にして、勝っていきたいです」と意気込んだ。

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