第104回全国高校野球選手権大会の開会式が予定より約30分遅れの午前9時31分から始まった。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前日5日に登録ナインでの行進ではなく、主将がプラカードを持つ市西宮(兵庫)の女子生徒の後を主将だけが行進する方式に変わった。

昨年優勝校の智弁和歌山を先頭に行進が始まると場内は手拍子で包まれた。南の興南(沖縄)から順番に各大会の優勝旗を持って行進した。5日に集団感染と判断された県岐阜商など6校は欠席し、女子生徒だけがプラカードを持って行進した。

日本高野連の宝馨会長(65)は「励ましの言葉」で「思い切って自分たちの力を発揮するだけ。結果を恐れず勇気を持って戦ってほしい。私もこの大会を全試合観戦します。皆さんの戦いを最後まで見届け、スタンドから大きな拍手を送りたい」と呼びかけた。

本来は一堂に会した従来通りの開会式を3年ぶりに行う予定だったが、急きょ様式を変更した。それでも、大会の完遂に向けて、前に進んだ。