今夏県大会ベスト8の掛川工は8-4で浜松東を退け、12年ぶり4度目の県切符をつかんだ。この日計12校が来月10日開幕の県大会に進んだ。24日の地区代表決定戦の勝者24校と、今夏甲子園出場の日大三島を加えた計37校が、来月5日の県大会組み合わせ抽選会(静岡市)に臨む。

今夏県8強の実力は、新チームにも受け継がれていた。掛川工は3回表に先制されたが、その裏で流れを取り戻した。1死満塁のチャンスで鈴木翔也内野手(2年)がスクイズ。初球で投前バントを決め、1-1の同点にした。「緊張せず練習通りできた」と胸を張った。後続も単打や二塁打で続き、この回だけで5得点。鈴木翔は4回にも2点右前打を放ち、3打点で勝利に貢献した。

就任5年目の豊田和晃監督(38)は、今夏から白星が増えたことについて「体力づくりが結果につながってきた」と話した。食育を取り入れ、一日3食以外にも間食を続ける。柔軟運動で筋肉を軟らかくし、トレーニングで筋肉量をアップ。入部時から10キロ以上も体重を増やす選手がいるという。肉体改造が12年ぶりの県切符につながった。指揮官は「開幕までの2週間でチーム力を伸ばし、場面に応じたプレーをできるようにしたい」と力を込めた。【倉橋徹也】