開幕を翌日に控え、札幌円山と札幌麻生の両会場で公式練習が行われた。4年ぶり6度目の出場を果たす札幌新川はエース井口敦人(2年)を中心に守り勝つ野球で上位進出を狙う。開幕直前の合宿では「私学流」のトレーニングを実践。強豪校打破を目指す。

23日からの3連休は、月形町で合宿を行った。町内の球場と屋内施設を備える多目的アリーナで練習を行い、食事では1食500~600グラムの白米を食べる「食事トレーニング」を実施。時間がかかる部員もいたが、全員が完食した。河崎淳監督(57)は「強豪私学がやっていることを体験して、公立校がいかに短い時間で集中して練習に取り組むことが大事か知ってもらいたかった」と話す。

初戦は札幌日大と激突する。地区予選3回戦で札幌山の手に完封勝利するなど全道進出に大きく貢献した井口の投球がカギを握る。登板2試合で自責点はゼロ。河崎監督は「コースを丁寧について打たせて取る投球をしてもらえれば」と期待を口にした。【石井翔太】