秋季東海地区高校野球大会が、22日に静岡県内で開幕する。

5年ぶり8度目出場の常葉大橘(静岡2位)は21日、海星(三重3位)と対する1回戦の会場・清水庵原球場で最終調整。ノックや投内連係などで1時間、汗を流した。片平恭介監督(34)は「球場での練習で、雰囲気も引き締まった。良い練習ができたと思う」とうなずいた。

好調をアピールしたのが、7番高橋凛内野手(2年)だ。二、三塁の場面を想定した打撃練習で、3打数3安打と快音を響かせた。「腰を落として下半身を意識するようにしてから、感覚が良くなった」。今秋の中部地区予選、県大会を通じて打率1割3分7厘と不調も、打撃フォーム微調整を契機に復調。「準備は万全」と頼もしかった。

来春センバツの参考資料となる今大会。橘は2012年夏以来、春は初となる甲子園を目指す。高橋は「まずは初戦に勝って、センバツへ前進したい。『ここぞ』という場面で打ちたい」と意気込んだ。【前田和哉】