今年の甲子園に2季連続で出場した日大三島(静岡)野球部の野口央雅外野手(3年)が1日、法大経済学部に合格した。午前中にインターネットで結果を確認。先月20日に受けた入試から、11日後の吉報に「ずっとソワソワしていたので、安心しました。素直にうれしいです」と白い歯を見せた。

父辰徳さんは、報徳学園(兵庫)のOB。親子2代で永田裕治監督(59)に指導を受けた。3年時には打線の中軸を担い「5番・左翼」で父が届かなかった聖地に2度も立った。この日、恩師にも合格を報告。野口は「野球だけでなく、人間性の部分でも成長させていただきました。感謝しかないです」と頭を下げた。

大学では、準硬式野球部に入部予定。高校では投手も務めたが、外野手1本で勝負する。「(来年以降も)チャンスがあるなら、もう1度甲子園を目指したい」。新たな目標には、今年11月に初めて甲子園球場で開催される予定(雨天中止)だった「東西対抗日本一決定戦」を掲げた。

今夏の部活動引退後も練習を継続し、後輩たちに交じってノックや打撃に励んでいる。野口は「1日でも早く試合に出場できるように、しっかり準備をしていきたい」。新たなステージを見据え、目を輝かせた。【前田和哉】

◆野口央雅(のぐち・おうが)2004年(平16)7月15日、富士宮市生まれ。小2から大富士フリッパーズで野球を始め、小4から富士宮ダイナマイツ。中学時は静岡蒲原リトルシニア。左投げ左打ち。家族は両親と妹、弟2人。175センチ、70キロ。血液型A。