第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する社(やしろ=兵庫)が11日、兵庫・神戸市内で滝川二と練習試合2試合を行った。

同校にとって今年初の対外試合で、ここまではチーム内の紅白戦などで実戦練習を行ってきた。山本巧監督(50)は「試合と練習と生活はイコールで結ばれるもの。そこでの差はないという考え方ですごしているので。いつもの普段の実戦練習と同じ考え方で今日は試合をさせていただくことができました」と振り返った。

10日の組み合わせ抽選会で初戦(大会第3日)の相手は海星(長崎)に決まったが、当日、選手たちに大きな変化は見られなかったという。「対戦校がどこの学校に決まっても、心の浮き沈みがないように常日頃から打ち合わせをしてきているので。昨日(10日)、対戦校が決まった瞬間も粛々と、凜(りん)とした表情で受け止めて次の動作に移っていきました、とコーチから聞きました」。昨秋の近畿8強から19年ぶりのセンバツ出場を決めた1月の選考委員会時も、選手たちは冷静に受け止めた。当時と同様の落ち着きで、運命の瞬間を待った。

大会に向け「気持ちは2本建てです。選手たちも我々も子どもの頃からあこがれた甲子園。今もまだ信じられないという思いがある、という思いと、甲子園の試合であっても普段の試合であっても練習であっても生活であっても、そこはイコールになるようなものの考え方で行動しているので、いつもどおりの試合ができたらいいなと思っています」と準備を進めていく。