高知が履正社(大阪)に競り勝ち、10年ぶりの3回戦進出を決めた。

  ◇  ◇  ◇

高知が2安打で勝った。センバツでチーム2安打以下の勝利は18年花巻東(対彦根東)以来。75年の金属バット採用後は勝利チームの最少安打になる。2安打以下で3得点以上の勝利は41年に2安打の海南中が島田商を3-1で破って以来、戦後初となった。

過去の主な2安打勝利では、76年鉾田一が左腕戸田秀明のノーヒットノーランで糸魚川商工を下した。2安打のうち1本は4番の戸田が初回に自ら適時打を放ち、スコア1-0で達成した。88年宇部商は中京・木村龍治投手に9回1死までパーフェクトに抑えられるも、西田の初安打、坂本の逆転2ランが飛び出し、語り継がれる試合になった。夏の大会では53年に無安打の慶応が2-0で北海に勝った例がある。【織田健途】