東海大菅生(東京)は沖縄尚学との接戦を制し、21年センバツ以来2年ぶりの8強入りを決めた。

落球やトンネルなど野手の失策は3を数えたが、エース日当直喜投手(3年)が踏ん張った。「仲間のエラーは自分の責任なので。仲間のミスをカバーできてこそのエース」と強気に仲間に声をかけた。

フォークがさえ、5回に四死球がからみ無死満塁のピンチを迎えたが、無失点でしのぎ、拳を突き上げながらベンチへ。8回は2死二塁で、沖縄尚学の3番玉那覇をフォークで右飛に抑え、両手でガッツポーズが飛び出した。自己最速は150キロだが、この日は球場表示で最速は145キロをマークした。

打線は4回1死一、三塁で新井瑛喜内野手(3年)の中犠飛で1点を先制。その1点を守り抜いた日当は「もっともっとできると思うけど、接戦をモノにできたのは1つ収穫かなと思う」と冷静に話した。

準々決勝は、大阪桐蔭が相手。両校の甲子園での対戦は、降雨コールドになった21年夏の甲子園の初戦以来。8回途中、4-7で東海大菅生は敗れた。エース日当は「(今大会は)自分たちの代なので。全力投球をして、打てるものなら打ってみろという気持ちで投げます」と力強かった。