東海大菅生(東京)・沖縄出身の大舛凌央(りお)内野手(3年)が好機をつくった。

4回に先頭打者として左前安打で出塁し、すぐに盗塁。後続の中前安打で進塁し、犠飛で先制のホームを踏んだ。「沖縄尚学は2試合とも先制で勝っていた。個人としては先制できれば相手に流れがいかないかなと思っていたので良かった」と振り返った。

沖縄の応援といえば「ハイサイおじさん」。沖縄尚学攻撃中も軽快な音楽が流れた。石垣島出身の大舛は「小さい頃はその応援で甲子園の打席に立てたらいいなと思っていた。相手側で流れて、守備の時も、のれた」と故郷の応援を味方に付けた。

次戦は甲子園でまだ一度も勝ったことがない大阪桐蔭と4強をかけて戦う。21年の夏、8回途中降雨コールドで敗戦した試合もスタンドから先輩達の姿を見ていた。「憧れの先輩達がああいう結果で終わってしまって悲しかった。歴代でも勝ったことがないので勝ちたい」と意気込みを語った。