習志野がサヨナラ勝ちで準決勝進出を決めた。小林徹監督(61)は「上に行けば行くほど緊張感も、ストレスもかかってくる。そういう中で野球をするのいい経験になる」と話した。

両校ともに7回まで1安打と投手戦が続いた。試合が動いたのは終盤だった。8回、習志野は1死一、三塁から寺内大翔外野手(3年)の右越え二塁打で先制。流れをつかむと、この回打者一巡し3得点。だが、直後の9回に先発の小城知投手(3年)が3連続四球から攻め込まれ、3失点で振り出しに戻された。

ナインは集中力を切らさなかった。9回裏、四球や失策で走者をためて1死満塁。鈴木翔和外野手(3年)が「自分が打つしかないと思った」と低めの直球を右翼へ運び、サヨナラ打となった。

人生初のサヨナラ打に「まだ頭が真っ白です」と話した。昨秋の2回戦に1点差で敗れた相手との再戦に、チームは試合前「1回負けた相手には2度と負けない」と気合を入れた。総力戦でリベンジを果たした。次戦に向けて「切り替えて次の試合に向けてあげていきたい」と意気込みを語った。