センバツ出場の社が神戸国際大付に競り勝ち、春は2年連続で3位に入った。昨秋の兵庫大会準決勝で1-6で敗れたリベンジも果たした。

福田海晴外野手(2年)が投打に存在感を見せた。「6番左翼」で出場。6回無死一、三塁から中前に同点打を放った。さらに、5-5の8回には1死三塁から一塁への内野ゴロで勝ち越し点を演出。「何とかランナーをかえす気持ちで、ボールに食らいついた結果。三塁ランナーの山本彪真さんに助けられた」と謙虚に振り返った。

5回途中からは左翼から3番手でマウンドに上がった。6回に2点を失ったが、走者を出しながらも粘りの投球。「真っすぐと変化球の投げ分けはできた。緩急もうまく使えて、相手の打者が打ち損じてくれたのはいい感じに投げられたと思う」と手応えを感じた登板になった。

昨春の兵庫大会も3位。そこから夏は兵庫大会を制して甲子園出場を果たした。夏に向けて大事な春を終えて山本巧監督(50)は「負けにくいチームを作りたい。いろんな投手が経験できるために、練習の質を上げていかないとこういう登板機会を得ることができなかったと思う。形を増やしていこうと思っていた。公式戦初登板で初先発の高島も良い経験をさせてもらった」と収穫の春とした。

春の大会を勝って終わった点も収穫。山本監督は「大会の最終日に勝たせていただくイメージは夏の決勝戦のイメージになる。メンタル的にもいい経験をさせてもらった。これを練習につなげていかないといけない」と引き締めていた。【林亮佑】