大商大堺が「スミ1」勝利で4強入りした。

背番号11の左腕、植村洸太投手(3年)が初回の1点を守った。完封目前の9回、2四球などで2死三塁のピンチを招いたところで交代。最速126キロと球速はなくてもカーブ、スライダーを丁寧に決めて被安打2と相手に的を絞らせなかった。

「最後は上体が浮いて思うような投球ができなかった。今までで一番の投球だったと思います。次も自分が投げる気持ちでやっていきたい」と笑顔だった。

静(しずか)純也監督(47)は「やっと辛抱ができる集団になってきた。1-0で勝ったのはこの代では初めて。大商大堺はディフェンスが弱いチームですので。練習の成果ですね。今は守備のことしか言っていません」と、緊迫の接戦を制したナインを頼もしげに見つめた。