第105回全国高等学校野球選手権記念新潟大会が7月6日に開幕。68チーム(80校)が熱戦を繰り広げる。注目選手を紹介する、第1回は新潟明訓。昨秋王者に導いたエースの樋口歩夢と荒川明日瑠(ともに3年)に加え、腰のけがから復活した和田珠要(3年)の左腕トリオがチームの11年ぶり甲子園への道を切り開く。初戦は10日2回戦で十日町総合・塩沢商工の連合チームと対戦する。
“明訓旋風”を巻き起こす。2012年以来11年ぶり甲子園出場を目指す新潟明訓。エース樋口は「チームのために出来ることをやる」。荒川と和田も「自分が投げて勝ちたい」と気持ちを前面に出す。自慢の直球で打者に立ち向かう樋口と荒川。コントロールが武器の技巧派の和田。タイプが異なる左腕トリオがチームを支える。
昨秋は樋口と荒川の左2枚看板で王者に輝くが、今春は準Vの加茂暁星に3-4で初戦2回戦で敗退。先発した樋口は5回を5四死球で3失点と制球に苦しみ、試合後には涙を流した。「結果にこだわりすぎていた」と樋口。秋優勝の立役者、荒川も初戦敗退で春は登板はなく「どこかで慢心があったし、自分が初戦を任せられる状態じゃなかった」と振り返る。
それでも2番手で登板した和田は4回1失点で好救援し、昨夏に故障した腰のけがから復活した姿を見せた。冬は納得がいくまで投げ込み。「(秋は)本当に悔しかった。決勝マウンドで2人が投げているのを見て、自分も出来ないことはないと思って2人を超せるようにやってきた」という冬の猛練習の成果だった。
左腕3人は普段から「仲がいい」と口をそろえる。日頃の練習やフォームの確認、変化球のアドバイスなど切磋琢磨(せっさたくま)してきた。「同じサウスポーとして競い合ってきた。お互いライバル意識はある」と荒川。投球スタイルも発言も異なる3人だが、「最後は甲子園に出たい」。同じ言葉を口にした左腕トリオが最後の夏を迎える。【大島享也】
◆樋口歩夢(ひぐち・あゆむ)2005年(平17)12月8日生まれ、新潟市出身。大淵小1年で野球を始める。村松中央スポーツ少年団では小6時に全国大会出場。中学時代は新潟西シニア所属。高校は1年秋からベンチ入り。180センチ、83キロ。左投げ左打ち。
◆荒川明日瑠(あらかわ・あする)2005年(平17)9月28日生まれ、新潟市出身。新関小3年から新関フェニックスで野球を始める。新津五中では軟式野球に取り組む。硬式は高校からで、1年秋からベンチ入り。186センチ、84キロ。左投げ左打ち。
◆和田珠要(わだ・しゅい)2005年(平17)8月11日生まれ、新潟市出身。東山の下小3年から東山の下ドラゴンキッズで野球を始める。中学時代は新潟北シニアに所属。高校は1年秋からベンチ入りする。177センチ、72キロ。左投げ左打ち。

