昨夏準Vの山形中央が左沢(あてらざわ)に5回コールド勝ちで発進した。プロ注目の二刀流、山形中央・武田陸玖投手(3年)が3本の三塁打を含む4安打3打点と大暴れした。

武田は春の悔しさを初戦からぶつけた。春の県大会では羽黒に3-8で敗れ準々決勝敗退。武田はコンディション不良のため出場せず、悔いを残す形で春の公式戦を終えていた。夏初戦となったこの日は、初回1死の場面で先制点に結びつく右越え三塁打を放った。続く2回2死二、三塁では、4-1と相手を突き放す中前適時打。チームはこの回10点を挙げる猛攻を見せた。

武田は3回にも、この日2本目となる中越え三塁打。4回2死二塁では、フルカウントから3本目の中越え三塁打を放ち、15-3と大きくリードを広げた。投球は初回に2安打を浴び1点を失ったものの、その後はきっちりと締め、3回を4安打6奪三振1失点で交代。左翼の守備に就いた。

山形中央は次戦14日は、東桜学館と長井工の勝者と対戦。順調に勝ち進めば、昨夏覇者の鶴岡東と準々決勝で対戦する可能性がある。