センバツでは21世紀枠で初出場し、春夏連続出場を狙う城東(徳島)が徳島商に敗れて、初戦で姿を消した。甲子園初の女子ノッカーとなった永野悠菜マネジャー(3年)も最後のノックとなった。
この日も笑顔で試合前の内野ノックを担当。ユニホーム姿で右に左に打ち分けた。試合中は制服に着替え、ベンチで記録員としてスコアを書きながら見守った。
2度目の甲子園ノックを目指したが、同点の8回に決勝打を浴びて初戦敗退。打線も徳島商の森煌誠(こうだい)投手(3年)の前に1失点に抑えられた。試合後はナインとともに涙に暮れた。
運動未経験からまめができるほど猛練習。「表現できる場を作ってくれたのはうれしい」と自分らしく活躍できる場所を見つけた。3年間を振り返って、「楽しいことより悩んだ方が多かったけど、3年間続けてこれて良かった。城東の誰よりも青春した」と最後は胸を張った。
春には則永夕芽(ゆめ)さんと小島夕芽(ゆめ)さん(ともに1年生)の2人がマネジャーとして入部。2人は永野の姿を見て、「ノックをやってみたい」と口をそろえる。小島は中学時代バドミントン部に所属し、阿南市Vの経験もある。現在は家で自主練習中で、空振りは数本に1本程度だと言う。
ノックに意欲的な2人だが、永野は「マネジャーとして選手の支え方は仕事はノックだけじゃない。ノックにこだわらなくても、いろんな形で支えてもらったら」と自分なりの支え方を願う。2度目の甲子園女子ノッカーとはならなかったが、後輩に“ゆめ”を託した。【林亮佑】

