注目の最速151キロ右腕対決は、専大松戸の平野大地投手(3年)が制した。

初回、専大松戸は1死二、三塁から4番吉田慶剛捕手(3年)の右越え適時打で2点を先制。3回には1死三塁から広川の犠飛で1点を追加した。4回にも無死三塁から遊撃手の悪送球で1点、なおも1死三塁から三ゴロの間に1点、2死一、三塁からはダブルスチールで1点を加えた。4回までに4安打ながら、相手守備のミスにつけ込み、足を使ったそつのない攻撃で得点を重ねた。

大量援護を受けた平野は真っすぐとキレのあるスライダーを軸に、5回からは腕も振れ、流れに乗った。球速にはこだわらず、変化球で緩急を交え4安打2失点で完投した。

幕張総合の最速151キロ右腕・早坂響投手(3年)は、自己最速に1キロ迫る150キロを計測。こちらも力のある真っすぐとスライダーを軸に打たせてとったが、専大松戸の足を使った攻撃に6失点。全国のレベルを肌で感じ、最後の夏を終えた。

好投手対決に11球団18人のスカウトが視察。西武の前田俊郎アマチュア野球チーフは「早坂君はボールが強いのが魅力。平野君はバランス良くピッチングもうまく投げられるタイプ」と評価した。

【スコア速報】高校野球千葉大会