花咲徳栄(埼玉)は5、6番に座る壮大な“空&海コンビ”が昌平との準決勝で輝いた。まずは“空”だ。2-3の5回2死一、二塁で5番増田空(そら)内野手(3年)が左前同点打。「夏は一発勝負なので、つないでいくぞ」と打席に向かい、「空のように大きい男になってほしい」という名前の由来通り、大きな一打を放った。

“海”が続く。なお2死一、二塁で6番斉藤海(かい)外野手(3年)が、右翼線へ決勝の2点適時二塁打。中堅守備につく際、地面に「親に恩返し」の文字を書いた。故郷の岡山からテレビで見てくれている両親を思い浮かべた。「海のように広く努力する人間になってほしい」という由来通り、人知れず努力した。前日25日の準々決勝は2併殺打を含む3タコ。寮に戻ってから打ち込み、打撃フォームを修正した成果が出た。

秋春王者との3時間35分に及ぶ激闘を制し、浦和学院との頂上決戦に臨む。増田が「応援してくれている人のために勝ちたい」と意気込めば、斉藤も「波に乗って優勝したい」と力強く話した。いざ、4年ぶりの頂点へ。青空が広がり、海からの風が吹く甲子園が待っている。【佐瀬百合子】