春Vのいなべ総合学園が、宇治山田商を下して7年ぶり3回目となる夏の甲子園切符を獲得した。

いなべ総合学園は、初回に4番・石垣諒馬内野手(3年)の右中間への適時打で先制すると、5番・堂上(どうのうえ)陸翔外野手(3年)、7番・辻愛士(まなと)内野手(3年)が適時打で続き、3点を先制した。その後3回と5回に加点しながら、6回から登板した高田陽聖投手(3年)が逆転を許した。

しかし、5-6の7回に追い付き、8回に相手のミスから勝ち越して、歓喜の瞬間を迎えた。

宇治山田商も粘りを見せたが、逆転した後のミスによる失点が響き、惜しくも16年ぶり4回目の聖地を逃した。

◆いなべ総合学園 1922年(大11)に員弁農学校として設立の県立高。01年から現校名。生徒数は830人(うち女子488人)。野球部は54年創部で部員61人(うちマネジャー5人)。甲子園出場は夏3度目、春は1度。主な卒業生は元中日石垣幸大、レスリング選手の藤波勇飛・朱理兄妹。いなべ市員弁町御薗632。久野嘉也校長。