慶応(神奈川)が103年ぶりに夏の甲子園ベスト4に進んだ。
逆転の口火を切ったのは1番打者の丸田湊斗外野手(3年)だった。0-2の6回。クーリングタイム直後、先頭で代打の清原勝児内野手(2年)が登場。球場が大きく沸いた。
次打者席にいた丸田は「彼が出てくると球場が沸いて、球場全体が彼のものになる。こっちのもんだという雰囲気になる」と肌で感じた。
まるで清原の父和博さん(56)が、PL学園(大阪)時代に甲子園決勝で2本塁打した際の名実況「甲子園は清原のためにあるのか」を思わせる言葉で、清原の存在の大きさを表現した。
清原は凡退したが、丸田は球場に残る異様なムードを味方につけるように初球から強振し、一塁線を抜く二塁打。二塁塁上でWBCで大谷翔平が見せた両手で大きくベンチをあおるポーズを見せ、反撃ののろしを上げた。
すると、ここから怒濤(どとう)の攻撃。丸田の安打から四球をはさんで6連打で一挙6得点と鮮やかに試合をひっくり返した。
「向こうもクーリングタイム後で難しかったと思う。東恩納くんも疲れていたと思うし、つけいるスキがあった。1点でもいいから反撃の口火を切りたかった。僕の仕事は出塁すること。単打でもいいから、欲張らず後ろにつなぐことを考えています」
7回にも快足を飛ばして三塁打。ダメ押しの7点目のホームを踏んだ。3試合連続2安打と勢いづくリードオフマンが、打って走って慶応を引っ張っている。

